これまでシリコン系の汚れを落とすことのできる洗浄剤がなく、外壁に使われるラスタータイルに付着した汚れ対策はお手上げの状況にあった。シリコン系の汚れは目地が劣化することで汚れが付着するケースが多く、洗浄ニーズは高まっている。

そうした中でオーブ・テック（本社・東京）が発売した「ストリッパー」（商品名）が急速にクローズアップ。ラスタータイルに付着したシリコン系の汚れを洗浄できる点が建物クリーニング業者を中心に評価を高めている。ある業者は「これまでいろいろな洗浄剤や剥離剤を試してみたが、これといったものがなく、施主にはシリコン汚れはあきらめてくださいと言っていた。今回半信半疑でストリッパーを使ったところ、落とせたので驚いた。特にラスタータイルの汚れに対する洗浄剤がなかったので助かる」とコメント。

ストリッパーの原液は米国製で、アメリカ海軍の航空母艦の洗浄剤としてミリタリースペックされている。空母艦板は戦闘機の発着などによりオイル汚れが著しく、最大級の汚れ付着環境にあり、洗浄剤を塗布しモップなどで日常的に洗浄している。
同品は米海軍の環境スペックもクリアし、現在イタリア海軍でもスペック化。ＥＵやドイツの環境規制などもクリアした環境・安全性を有する。海軍スペックでは洗浄液をそのまま海に捨てられるので、安全基準は高い。

ストリッパーは汚れによって最大４０倍に希釈して使用する。このため材料コストを抑えることができ、臭気も少ない。強力な浸透力と汚れに対する持続力があるのが特長。
「シリコンオイル汚れはあきらめているケースが多い。このためストリッパーも当初はその性能が信用されず、まずサンプルで試してみてくださいという売り方をしてきたが、ようやく実績で評価されるようになってきた」（担当者）。

同社では外壁（ラスタータイルを含む）のシリコンオイル汚れ対策として拡販する。使用法マニュアル、環境・安全データの他、テスト施工用のサンプル供給を行っている。
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