近頃、新築された家は様々な意匠のサイディングが施され、見た目にも高級感と落ち着きを感じさせるデザインとなっています。
その一方、大手メーカーも建てた建物にも、短期間で外装を修復する必要がでてしまうことも多いように思います。
下の写真は、3年前に新築された家の外壁ですが、すでにチョーキング現象(白亜化)が進行しています。
この建物の立地は確かに日当たり、風当たりはよい場所では有りますが、潮風があたるとか、その他の特別な条件は見あたりません。
それでもたった3年でこのような状態になってしまうとは驚きです。
シーリングの割れや切れは見あたらなかったので、高圧洗浄を行い、クリアコートを行えば新築の輝きは取り戻せるとは思いますので、その旨お勧めしました。
しかし、お住まいの方にとっては、まだ新築したばかりという意識が高く、「なんでこんなに早く粉を噴いたんだ!」と憤慨してみえました。
聞いたところによると住宅の瑕疵責任や保証は外壁の塗装は免責されているそうです。
つまり、雨漏りや扉のはずれなどの重大な欠陥は面倒を見るが、外壁塗装まではしらないよということです。
スグに住めなくなってしまう欠陥ではありませんが、施主さんにとっては新しい外観を永く保ちたいというのはもっともなお考えです。
どうも最近に限らず、新築の外装材の塗装は比較的貧弱な傾向が有ります。
なかには外壁にトップコートをかけて、10年以上メンテナンスがいらないと謳っているメーカーも有りますが、その保証条件はとても厳しく、一般にはそれを満たすことは大変に難しいものです。
お客さまには、新築からの年月ではなく、こまめにお住まいの状態を観察して頂き、メンテナンスの時期を誤らないようにお話しさせて頂きました。
それが一番、家を長持ちさせる方法だと思います。